車があれば、いろいろな場所に出かけることができますし、ワクワクするものです。
しかし、人がたくさん行き来するような道を通る時にはつねに危険を予測しながら慎重に運転をする必要があります。
たとえば、住宅街の道路の光景を想像してみましょう。
登下校中、おしゃべりやふざけっこに夢中になっている子どもたち。歩きスマホをする人。イヤホンで音楽を聴きながら、犬の散歩を兼ねてジョギングをする人。電動キックボードを使用している人。道路へ転がったボールを拾うために、公園から走り出してくる子ども。電車に間に合うよう、玄関から小走りしてくる人。手をひかれ、杖を片手にゆっくりお散歩をしている高齢者……。
こんな道を走行するとき、「制限速度とルールだけを守っていれば安全運転!」とは決して言いきれません。
気をつけようと意識していながらも、急ぐこと、目の前のことに気をとられてしまうのは、ドライバーも歩行者も同じ。
自分の生活圏内では、つい油断しがちですし、雨など天候が悪い日はなおさらです。また、子どもや高齢者は周囲への注意力がさらにおろそかになっている傾向にあります。
信号も横断歩道もなく、ガードレールや段差歩道がない場合が多い住宅街の道路では、歩行者・自転車と車とがよける間もなくぶつかってしまい、悲惨な死亡事故に直結するケースが大変多いようです。
自分の住む街はもちろんのこと、住宅街を走行するときは、「自分や家族がこの街で暮らしていたら……」という思いやりの心を忘れず、細心の注意を払いながらハンドルを握りたいものですね。
下記リンクをご参考下さい
警視庁:交通死亡事故の特徴(令和5年9月末)
警視庁:電動キックボード等に関する交通ルールについて