ドライブの目的地に無事到着し、駐車場へ。
あなたがドライバーだとしたら、どんなことが頭に浮かんでいますか?
「いい場所、空いているといいなぁ……」
「まっすぐ上手に停められるかな?」
「車を降りたら、すぐ××しよう」
逆に、駐車場から出るときは……。
「出庫時間が迫ってる……急がなきゃ!」
「ナビの設定しなくちゃ……。渋滞がないといいな」
「◯◯方面への出口はどっちだろう?」
こうして書き出してみると、いろいろ考えていることがありますよね。
つまり、運転に集中できていないままハンドルを握っているのが、駐車場内。場内にいるほかのドライバーも、同じ状態かもしれません。
まず、駐車場内では運転速度に注意しましょう。
前の車が駐車スペースに入れようと急に停止や後退をしたり、歩行者が不意に現れたりすることがあります。車間距離を十分にとり、すぐに止まることができる、歩行速度(時速3〜4km)で走行しましょう。
そして、注意したいのはバック運転。他の車とのスペースが狭くなりがちな駐車場ですから、同乗者がいたら、安全確認の協力をしてもらいましょう。誤操作で急発進しないよう、ギヤをバックに入れたら、すぐには動かさずに警告音が鳴り始めてからゆっくり動き出すようにしましょう。また、物損事故が多いのも駐車場内での特徴です。ポールやコーン(パイロン)、天井から下がっている案内板などに気づかず、ぶつけたり壊したりしてしまわないよう、要注意!
さらに、駐車場内で本当に恐ろしいのは「ちょっとくらい障害物にぶつけても、自分の車にかすり傷がつく程度だからいいや」と甘く見積もってしまうこと。もし、その障害物がモノではなく、小さな子供だったら……!?
危険予測やホスピタリティドライブ(思いやり運転)など普段から心がけている意識をさらに集中させなければならないのが駐車場内。ほんの少しの注意と確認で、駐車場内での事故は防げます。初めて停める場所はもちろん、慣れている駐車場でも、車のエンジンを止めるまでは、けっして気を抜かないで運転したいものです。
こちらの「HONDA 安全運転のポイント「クルマ編」/縦列駐車」もご参考ください。