夏休みは、帰省や家族旅行など、長距離ドライブの機会が増えます。
長距離ドライブではトンネルを走ることもよくあります。そこでトンネル走行時のポイントをおさらいしてみましょう。
トンネルが前方に見えてきたら、まず、最初に、入口手前の信号や情報板を確認します。
トンネル内で事故などが発生している場合、赤信号点灯、または「進入禁止」の表示が出ています。このときは、後続車にハザードランプで合図しながら停車しましょう。
停車の必要がない場合は、ヘッドランプを点け、しっかり前を見て、減速せずに進入します。
人間は視界が暗くなる場所に入るとき、本能的に動きが慎重になります。そのため、トンネルに入る際、アクセルを緩めてしまう人がいるようですが、これは厳禁。渋滞の原因につながるだけでなく、最悪の場合、追突事故につながります。
トンネル内は、両側に壁があるため、スピードが速く感じて怖いという人もいるようですが、これはあくまでも目の錯覚。視線をできるだけ遠くに置き、後ろや左右にも注意しながら、車間距離をしっかり取って運転します。また、車線変更や追い越し、割り込みは、トンネル内ではしないほうがよいでしょう。
視界が暗く単調になるため、トンネル内では眠気が襲ってきやすいことも要注意です。
同乗者にも協力してもらい、集中力が失われないようにしましょう。
出口付近では、早くトンネルを出たくなって、スピードを上げたくなりますが、トンネルを出た直後に強い横風が吹いてくる場合や、カーブや信号がある場合もありますので、前方をよく見て、ハンドルをしっかり握り、スピードを変えずに運転を続けましょう。
万が一、トンネル内での故障や事故に遭遇したら、落ち着いてすみやかにハザードランプを点灯させ、車をできるだけ、トンネルの外や非常駐車帯へ運びます。停止表示器材も、なるべく車の後方100メートル以上のところに置きましょう。
また、トンネル内には防災施設や非常電話もあります。落ち着いて通報をしましょう。
車を降りて避難するときは、風上の方向へ逃げます。
長いトンネルを抜けるたび、風景や空気が変わっていく。
狭いようで広い、日本の都市や自然の多様さを実感できるのが、長距離ドライブの醍醐味です。
トンネル走行時の注意事項を守り、安全で楽しいセーフティードライブを心がけたいものですね。