1月4日、警察庁は2020年の全国の交通事故死者数を発表しました。2020年は前年より376人減少の2839人となり、2017年から4年連続で過去最少を更新、初めて3000人を下回りました。65歳以上の高齢者の交通事故死者数は、前年比186人減の1596人。死者数全体に占める割合は56.2%を占めています。これらの結果はドライバー一人一人が交通事故防止に向けて積極的に取り組んできた結果だと思われます。
しかし、2020年東京都内のデータを見ると、事故発生件数と負傷者数は減少したものの、交通事故死者数は前年より22人増加の155人。これは、53年ぶりに全国ワーストとなる数字です。
発生した状況別にみると、「歩行中」が最多の67人で前年より10人増、「オートバイ(原付きバイクを含む)運転中」が12人増の40人と急増しています。要因として、新型コロナウイルスの影響で交通量が減り、スピードを出す車が増えたことや、歩行者の飛び出しなどが増えていること、そして感染リスクを避けるため、混雑する電車やバスの代わりにオートバイを利用する人が増えたことも影響したとみられています。
同じようにペーパードライバーを返上してハンドルを握るドライバーも増えていると思われます。「前の車は初心者かもしれない」という気持ちで車間距離を広めにとったり、道が混んでいない時間帯を選んだり、時間に余裕を持って出発したり、事故を防ぐためにこころがけていきましょう。
生活が変化し、ドライバーにとっては予測困難な事態に遭遇することもあるかもしれません。しかし、どのような場合でも誰に対してでも「思いやり」と「ゆずりあい」の心をもって対応したいもの。ひとりひとりがホスピタリティドライブ(おもいやり運転)を心がけていれば、いつか交通事故がゼロになる日も訪れるでしょう。
去年よりもさらに交通事故を減らすために、ホスピタリティドライブ(おもいやり運転)を誓って新しい1年をすごしましょう。
下記リンクをご参考下さい
交通事故総合分析センター