ゴールデンウィークも終わり、過ごしやすい気候になる5月。実は、一番子どもの交通事故が多い季節だとご存知ですか。
5月はピカピカの一年生がいよいよ一人歩きをデビューする季節。新しい友人にも慣れ、子どもだけで行動することも多くなり、気分もおおらかになっているのでしょう。子どもたちの元気な姿は微笑ましいですが、ドライバーの皆さんからしてみれば、ハラハラすることはありませんか?
警視庁の「子供の交通人身事故発生状況〜令和5年中〜」の年齢層別・男女別発生状況を見てみると、幼稚園から中学生までの年代別では小学生が61.6%で最も多く、その小学生を男女別でわけると男子が女子の約2倍に達することがわかります。また、状態別では自転車乗用中が68.5%を占めています。
朝、慌てて家を飛び出した瞬間、夕方にランドセルを置いてから外に遊びに出た瞬間、近所で友達とサッカーをやっていてボールを追いかけて飛び出した瞬間、信号の変わり目の横断歩道に自転車で進入した瞬間など、出会い頭による衝突が多くなっています。
遊び盛りで元気な子どもたちは大人が予測できないような行動をとることもあるので、十分に注意したいもの。特に学校や公園付近の十字路やT字路では、一時停止や左右確認などを徹底するように心がけてください。
子どもの交通事故は自宅から500メートル以内で多く発生しています。日常から悲劇へ……事故に遭った子ども自身はもちろん、いつものように我が子を見送り、いつものようにその帰りを待っていた家族に訪れる悲しみは計り知れません。また、ドライバーは事故後にいくら反省や後悔をしても「時すでに遅し」です。
セーフティドライバーとして、"思いやり運転"や"危険予測運転"は基本中の基本。予測ができない動きにとっさに対応するには、普段からスピードを出し過ぎない、確認作業を怠らないなどの余裕ある運転を身につけておく必要があります。
参考記事
警視庁:子供の交通人身事故発生状況(令和5年中)