梅雨シーズンは大雨や長雨による災害が発生しやすい時期。ゲリラ豪雨などの突然の大雨にも注意しなければなりません。悪天候時の視界確保は、安全運転の基本です。ドライバーの皆さんも、突然の雨で前が見えなくなり、危険だと感じたことはありませんか?
"ジメジメした雨の日でも視界は晴れに"を合言葉に、ワイパーを点検するいい機会。使用頻度にもよりますが、ワイパーの寿命は約1年と言われています。特にフロントガラスの拭き残し(スジが残ったり、水がにじんだりするなど)が目立ってきた場合は交換のサインです。カー用品店などで無料で点検してくれる場合もありますので、「そろそろかも……」という時期に利用するのもオススメ。年に1回は点検・交換を心がけましょう。
雨の日の視界の悪さは、ドライバーの皆さんだけではなく、道路を利用する全ての人に共通することです。オートバイに乗っている人は、ヘルメットのシールドに水滴がついて視界が遮られ、歩行者も傘をさすので死角ができます。ですから、いつも以上に慎重になって、安全運転を心がけましょう。大雨時は水たまりを避けてスピードを落としたり、歩行者のそばを走行する際は徐行したりするなどして、思いやりのある運転を。悪天候時は夕暮れ時のように暗くなることがあります。自分を守るためにも、周りを走っているドライバーのためにも、雨の日はワイパーを動かすと同時にライトも点けるぐらい慎重になりましょう。また、路面が濡れているため、スリップしやすいので、ゆとりのある車間距離と控えめなスピードを心がけるのが大切です。
中でもスピードを出す高速道路は危険性がより高まります。雨の日に高速道路を利用する際は、いつも以上に冷静に、本線上にある料金所手前では早めに減速。本線に合流する際にも周囲の車両の動きに一層の注意を払いましょう。もし、ハイドロプレーニング現象が起こってしまっても急ブレーキや急ハンドルは禁物。悪天候時は常に危険予測をしながら、あわてず冷静な判断が大切です。
警視庁・JAF合同で2022年10月11日(火)〜12月3日(土)に実施した「シートベルト着用状況全国調査」では、運転者の着用率が一般道路では99.1%、高速道路等では99.6%と高いものの、後部座席同乗者は一般道路では42.9%、高速道路等では78.0%でした。2008年に後部座席シートベルト着用義務化になりましたが、一般道路ではまだ10人に6人はシートベルトを着用していない状況ということです。
今回の調査では、高速道路での後部座席のシートベルト着用率は2002年から合同調査を開始して以来、過去最高となりました。しかし、未だに一般道での後部座席のシートベルト着用率は低い状況です。全ての座席でシートベルトの着用が義務付けられたのは、2008年。それから10年以上が経つが、今回の調査では後部座席のシートベルト着用の重要性が十分に浸透していないことが判明しました。
自分自身の安全を守るだけでなく、同乗している人の大切な命を守るシートベルト。ぜひ皆さんで声がけしながら、後部座席のシートベルト着用を徹底していきたいものです。
下記リンクをご参考下さい。
日本自動車連盟 「2022年シートベルト着用率データ」