2019年6月1日から6月16日までの期間、警察庁と一般社団法人日本自動車連盟(JAF)によって行われたチャイルドシート使用状況の全国調査によると、全国平均の使用率は70.5%(前年比+4.3ポイント)でした。2000年4月から6歳未満の子どもが自動車に乗る際にはチャイルドシートの使用が義務化されましたが、現在も低い数字となっています。
しかも、チャイルドシートを取り付けていても、その取り付け方に問題がある場合も多かったようです。また、年齢層別使用率を見ると、1歳未満が88.0%、1歳から4歳が72.4%、5歳が48.0%となっており、子どもの年齢が上がるにつれて利用率が下がっている傾向があります。
ご存知の通り、チャイルドシートは未発達な子どもの身体を走行中の衝撃から守るためのもの。警察庁の発表によると、6歳未満の幼児が自動車に同乗中の致死率は、チャイルドシート適正使用時の0.03に対し、チャイルドシート不使用時は0.42と、約13.4倍もの差があるのです。その重要性は明らかです。チャイルドシートを使用していても、車両への取付け固定が不十分だったり、正しく座らせなかったりすると、交通事故の時にチャイルドシートがシートベルトから分離する、幼児がチャイルドシートから飛び出してしまうなど、チャイルドシート本来の機能が発揮できず、大変危険です。チャイルドシートは取扱説明書などに従って適正に使用するようにしましょう。
チャイルドシートを正しく使用して、子どもと一緒に防衛運転の安全ドライブをお願いいたします。