帰省や旅行などで車を運転する機会も増えてくる季節。単調になりがちな高速道路での走行中や退屈な渋滞中に眠気に襲われて、ついウトウト……なんてことは珍しいことではありません。
眠気にもリズムがあると知っていましたか? 人間の脳の活動レベルを表すのが覚醒水準と呼ばれるものです。この覚醒水準が低い(眠くなりやすい)時間帯と高い(意識がはっきりしている)時間帯はある程度決まっているといわれています。一般的に覚醒水準は6時頃に最も低く、10時頃に最も高くなり、13時〜15時頃にかけて低下。そして、19時頃にかけてまた高くなり、翌日の6時頃にかけて低下していくというサイクルです。覚醒水準が高い時間にだけ運転するというのはなかなか難しいですが、この眠気のリズムを考慮したドライブプランを立てるだけでも快適で安全な運転につながります。
当然のことですが、眠気に襲われないようにするには十分な睡眠を取ることが最も効果的。運転前に必要とされる睡眠時間は6時間〜8時間といわれています。ただし、朝から寝て、昼に起きるような眠り方では意味がありません。人間の脳の覚醒水準のサイクルからしても、夜に寝て、朝起きるという質の良い睡眠を取る必要があります。
それでも、眠気に襲われることはあるものです。眠気がある状態で運転すると、冷静な状況判断ができなかったり、運転操作が鈍ったり遅くなったりして、事故を起こす可能性が高まってしまいます。
長時間のドライブでは、最低でも2時間に1回は休憩を取りましょう。とくに食後すぐの運転は胃腸の消化活動にエネルギーが集中するため、眠くなりがちなので注意してください。ガムを噛んだり、カフェインを摂取したり、クール系の目薬を差したり、眠気を防止しましょう。場合によっては仮眠も必要です。近年では、高速道路のサービスエリアや道の駅などで、その土地の特産品フェアが開催されていたり、温泉や仮眠スペースがついていたりと充実してきています。時間にゆとりをもち、寄り道を楽しみながらドライブするものいいかも知れません。
快適なドライブのために、しっかりと準備&対策をしましょう!